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Channel: 河内の銘太鼓台
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艮小太鼓

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皆さん、こんばんは。
今日は艮小太鼓を紹介致します。


艮小太鼓 平成6年制作

大工 吉為工務店
彫師 高松彦四郎



《姿見》

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▲吉為製の太鼓台です。
現在の大太鼓を新調する際、先代太鼓台の傷みが激しく処分する話が出たので、先代太鼓台の彫物、そして柱も使って小太鼓を制作したみたいです。

また、四本柱は後に子供が窮屈な思いをしないように地元の大工さんが長く入れ替えたそうです。



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▲先代太鼓台は戦後、淡路島から買ったそうです。
戦後村で太鼓台を買う買わないの投票を行った所、1票差で買う意見が上回り太鼓台を買うことになったそう、そうなると見据えていた若者は投票結果が出た頃には淡路島に行ってたそうです。



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▲正面狭間 大江山鬼退治(酒呑童子)



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▲山伏姿の人物と鬼が出てくれば大江山鬼退治しかないでしょう、地車ではよく見ますが太鼓台で見たのは町水走と艮小太鼓の2台のみです。



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▲右面狭間 大江山鬼退治



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▲金の文字で坂田金時に間違いナシ♪



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▲左手の人物は誰なのか…でも良い彫物ですわ。



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▲左面狭間 大江山鬼退治



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▲個人的にこの左の狭間が気に入りました。
特にこのヤンキーチックな鬼!!まじまんじ。



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▲酒を鬼に呑ませて鬼を弱らせるんですよね。



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▲後面狭間 大江山鬼退治



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▲この山伏姿の人物は欠損が激しかった為に製作時、棟梁がおまけでつけて下さったものだそう。

お気づきかも知れませんが、この太鼓台の狭間4面は大江山鬼退治で統一されていました。



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▲物語の順番としてはこの様な感じでしょうか?
ご教示下さればありがたいです。



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▲木鼻は小太鼓サイズに合わせてました。



《腰廻り》

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▲ここにも先代太鼓台の虹梁が使用されています。



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▲先代太鼓台はどんなんだったのでしょう…



《おまけ》

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▲午前中だけの巡回でしたが台棒、横棒は水拭き→乾拭き→ロープの保護→台棒の保護という形で手入れには徹底されておられました、本体はブロワーで清掃。

大太鼓はもっと徹底されているそうで、子どもは触ってはいけないそうです。
大人の叩き手が乗るときも土足厳禁、地下足袋の裏に小石などが挟まってたら傷がつくので土足厳禁だそうです。



いかがでしたか?
先代の彫物を利用・・・というのはよく聞きますが柱まで先代の物を使っているのには驚きました。
小太鼓ながら素晴らしい太鼓台でした。

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